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テレビ<2008年>


(1)消費電力

1)消費電力比較

 現在使用中の東芝21型ブラウン管テレビ         :69W(1998製造)
 現在使用中のIO DATA製22型液晶ディスプレイ・テレビ:74W
(PC用ディスプレイ兼テレビ2008製造)
 最新機種22型液晶テレビ                  :60W
(東芝REGZA22A8000を想定)
 最新機種26型液晶テレビ                  :90W〜(シャープ65W〜、しんきゅうさんさんより)

 我が家では、1998年に製造されたブラウン管テレビ(消費電力69W)と、2008年に製造された液晶ディスプレイ・テレビ(消費電力74W)を使用している。
 東芝の2009年3月現在の最新22型液晶テレビは60Wとなっている。
 最新の液晶テレビ(ディスプレイ・テレビは除く)は、現在使用中のブラウン管テレビに比べ、約13%の消費電力ということになる。
 ちなみに、22型液晶テレビでは、21型ブラウン管テレビ相当の画面では見られない。
 21型ブラウン管テレビとほぼ同じ縦の長さを持つ、26型液晶テレビの消費電力は、東芝製で90W以上となっている。
 つまり、同程度の画面を望む場合、縦横比の異なる液晶テレビをサイズアップしなければならず、消費電力は同等もしくは〜30%も大きくなる


2)買換えによる削減効果

 年間消費電力の節約効果:現在のブラウン管テレビ209kWh-最新液晶テレビ116kWh=93[kWh/年]
しんきゅうさんより)
 1年間に削減できるCO2 :93×CO2排出係数0.425=39.525kg-CO2
(しんきゅうさんの42kgは採用せず)
 1年間に削減できるコスト:93×22[円/kWh]=2,046円
(しんきゅうさんも同じ)

 実際は、カタログスペック通りにはならないけれど、ここでは上記のカタログスペックを前提に、コストを計算してみた。
 ちなみに、39.525kg-CO2をカーボンオフセットすると、1kg-CO2=5円で計算して197.625円

(2)コスト


1)リサイクル

 ブラウン管テレビのリサイクル料金:2,835円
 廃棄に伴うCO2排出量       :不明

 私は比較的物を長く使用するけれど、省エネを考えの買い替えや、他国への中古家電輸出など、今まで良いとされてきた物を大切に長く使う事や、処理まで考えたリサイクルなど、固定概念に縛られずに検討する必要を感じている。
 現在は、テレビのリサイクルが家電リサイクル法により義務付けられている。家電リサイクル券センターという、私には天下り財団法人にしか見えない団体のサイトによると、東芝製の家電製品のリサイクル料金一覧の中の”大16型以上”の液晶テレビを見ると、2,835円(税抜2,700円)とある。
 現在、テレビの様な一部の家電については、リサイクル率が極めて高いので、他の物も重金属や有害物質の回収の面で、リサイクルするのが良い。中古家電として海外へ行くルートがあるのかもしれないけれど、送られる国々ではフロンや有害物質をきちんと回収しないであろうから、廃バッテリーなどと同じく、他国に送ることは避けるべきと考える。


2)新規購入

 最新の液晶テレビ購入コスト:約80,000円(東芝REGZA22A8000)
 製造時のCO2排出量  :不明

 現在、製造時から廃棄までに排出するCO2の量を、きちんと明示して販売されていない。表示があったとしても、それが正確な値であるかを個人では正確に検証できず、第三者の検証もされていない。よく引き合いに出される太陽光発電パネルは、製造時に大きなエネルギーを消費して、CO2を大量に排出していると聞くけれど、実際のところ正しいのか間違いなのかケースによるのか、それすら未だ判断できずにいる。電力のCO2排出についての様に、算出には数多くの要素が絡み合っているので、何が実際にCO2削減に繋がるのか、検証されて初めて実用に値する為、データが様々出ている現状では、とても判断が難しい。特に、ハイブリッドカーや電気自動車といった、廃バッテリーの処理まで考慮しなければならない事や、太陽光発電の様な高価な投資は、慎重にならざるを得ない。


(3)買い換えるべきか

1)コスト面

 破棄と新規購入のコスト  :82,835円
 1年間に削減できるコスト  :2,046円
 コストの回収に要する年数 :約29年

2)CO2削減効果

 1年間に削減できるCO2   :39.525kg-CO2
 カーボンオフセットの金額  :197.625円/年
 廃棄と製造に伴うCO2排出量:不明


3)結論

 結論から言えば、アナログ放送が停波になる、20011年まで買い換えない
 なぜなら、同程度の画面を望む場合、縦横比の異なる液晶テレビをサイズアップしなければならず、消費電力は同等もしくは〜30%も大きくなるという事実があるから。
 今の時点で、廃棄してまで最新型に買い換えるメリットは少な過ぎる。逆に言えば、今の薄型テレビは、省エネ家電とは言い難い。
 将来的には、別置きの地デジチューナーが必要になれば、その分消費電力が増えてしまうから、アナログ放送が停波になる2011頃に再度検討する。
 また、今よりも省エネの進んだ薄型テレビが、2011年までに発売されることと、更なるコストダウンも期待している。

 人にとって生活レベルを落とすのは厳しい選択なのだけれど、画面が小さいもので我慢する方法も考えられる。
 しかし、私が選んだディスプレイ・テレビ(テレビチューナー内蔵パソコンディスプレイ)は、21型ブラウン管テレビに比べ若干小さく感じる22型でありながら、消費電力が8%弱増えている
 だから今のところ、21型ブラウン管を併用している為、クリアな地デジを必要としない番組や、パソコンで録画しているビデオCD画質の映像は、ブラウン管テレビで見ている。
 また、パソコンで使う際に、ネットサーフィンに使う画面設定は、バックライト”0”とコントラスト”-25”にしてある。
 今のテレビの標準の設定では、コントラストが強くバックライトが明るすぎる為、長時間の凝視では目が疲れてしまう。
 省エネを兼ねて設定を下げると、少しではあるけれど消費電力を下げることができる。
 一番の省エネは、消費電力の大きいパソコン(最大消費電力約450W、2008年購入のマウスコンピュータのAMD Phenom 9550 クワッドコア2.20GHz)を使わないことだと知っている。
 しかし、それは無理な相談なので、時間を短縮して小まめに切るしかない。画像を扱わない場合は、消費電力の小さいラップトップを使う方法も合わせて行う。